Quantified Selfはスマートフォンの次のトレンド?

Quantified Selfはスマートフォンの次のトレンド?

みなさんQuantified Self(QS)って言葉聞いたことありますか?

Quantified=定量化 Self=自分

直訳すると自己定量化です。最近シリコンバレーなどでは注目の分野です。

ざっくりの説明ですが「各種のセンサー機器を使って自分の行動や状態を定量的に計測していろんな情報を収集し活用していく方法のこと」です。

例えばNike+ FuelBandは最もわかりやすい事例の一つです。

リストバンドがセンサーになっていて、付けている人の動き(燃焼カロリー、歩数など)を常に計測しています。

その情報をスマートフォンアプリで確認できたりします。

以下、Nikeからの公式説明(http://nike.jp/nikebiz/news/other_120120.html

一日中装着することを想定して、人間工学に基づき使い手に優しく設計されたNIKE+ FuelBandには、加速度計が用いられています。LEDドットマトリクス表示で手首の動きによって異なる活動の動きの情報が提供されます。時間、カロリー、歩数とNikeFuelの4つの情報が提供されますが、性別や体型に基づいて測定されるカロリーとは異なり、NikeFuelはその人の体型などにかかわらず同じ活動を同じポイントとして一定に加算します。

スマートフォンの進化は限界

ここ数年でスマートフォンは劇的に進化しました。ディスプレイの解像度やCPU、メモリなど性能は格段に向上しています。ただしこの先、同じような性能向上が起きるかというとちょっと微妙です。

一番大きな理由はバッテリーです。バッテリーの進化は非常に遅く、大体年1%程度の蓄電容量の上昇しか期待されていません。スマートフォン自体は小サイズになってきますが、バッテリーがボトルネックになり他の機能の進化を鈍らせます。だってCPUの性能上げたら電池消費量上がりますし。。

センサーデバイスとしてのスマートフォンの限界

また、スマートフォンのセンサーとしての機能は、GPS、カメラ、NFCなど充実してきてはいるのですが、まだまだ私達の生活には計測しきれないものがたくさんあります。スマートフォンは基本的にディスプレイが中心のデバイスですからある程度のサイズがないと使い物になりません。しかし、そうなると激しい運動中やプールや風呂場での使用は難しいです。つまり常に身に着けていることは出来ないということになります。

そこで登場してきたのがNike+ FuelBandなどの外部デバイスです。これらは常に身に着けていることでその人の行動情報を吸い上げることができます。また他の事例としてはタニタの体重計などです。計測した体重のデータをスマートフォンで確認できます。

このようにしてスマートフォンだけでは計測できない情報を計測し、有益な情報に変換して私達にフィードバックするようなデバイスがこれからどんどん出てくると予想されます。そしてもっとたくさんの情報を収集し、私達に有益な情報がフィードバックされることにより、より快適に生活ができるようになるわけです。リアルとバーチャルの境界線が曖昧になるような大きな変化が起こると思います。これがQuantified Selfが注目される理由です。

スマートフォンは消滅するのか

スマートフォン自体はなくなりません。おそらくスマートフォンはこれらの周辺デバイスのリモコン的役割を果たす機器になるのだと思います。計測した体重をグラフで確認したり、今日の運動量をグラフで確認したりするためのハブとして残り続けることになります。

周辺デバイスは今後、どう進化するのか

すごく楽観的な予測ですが、これから先どんどんスマートフォンと連携するデバイスが発売されると思います。それらのデバイスは普及を加速させるためにその機器から吸い上げたデータを誰でもに使えるようにAPIやSDKを公開するでしょう。

なぜAPIやSDK公開するのかは明白で、デバイスを普及させるためにはそのデバイスで取得したデータを活用したアプリやツールが必要になるからです。これらをデバイスの開発メーカーだけで開発していてはなかなか進まないため外部の開発者を取り込んで開発してもらうためです。FacebookやTwitterがAPIを公開して開発者を取り込み無数のアプリを世に生み出したのと同じ考え方です。

このようにして多種多様な周辺デバイスが普及し、そのデータを活用できるようになる時代がすぐそこまで来ています。

どうやって周辺機器を使わせるか

次に重要なのがユーザーにデバイスを使わせ続けるための技術です。

これはNike+ FuelBandでも実践されていますが「ゲーミフィケーション」という技術です。

まだ確立されている技術分野ではありませんが、Nike+ FuelBandではポイントやランキング、ミッションをゲームのように与えることでユーザーにデバイスを使わせるモチベーションを上げています。

ゲーミフィケーション – Wikipedia

ゲーミフィケーション(gamification)とは課題の解決や顧客ロイヤリティの向上に、ゲームデザインの技術やメカニズムを利用する活動全般。

Nike+ FuelBandではこれをスマートフォンのアプリで実現しています。

ただの計測ツールだけではNike+ FuelBandは成り立ちません。このアプリがあって初めてユーザーに有益な情報をフィードバックし、ユーザーが継続的に使用するためのモチベーションコントロールをしているわけです。

私はQuantified Selfとゲーミフィケーション技術はかなり密接な関係になると考えています。

みなさんは今後どのような発展をすると思いますか?

 


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